本日二泊三日の名古屋旅行から帰って来ました北海道ブロガーのヤス松尾@yasu_matsuo_jpnです。
27日の夜間のみになりますが、愛知県豊田市にある豊田大橋という橋の下で毎年行われている音楽祭「橋の下音楽祭」へ行ってきました。
今回は私自身が撮影した写真も交えつつ、私が感じた感想を綴らせていただきます。
本当にすごいイベントでした。
もっと早い時間から、そして短時間でも他の日も見てみればよかった…そう思っていますが、愛知をまた訪れる理由ができましたし、今回このイベントに少し触れられただけでも今回の旅は成功です。
イベント情報
橋の下音楽祭が行われていたのは、5/26(金)〜28(日)の三日間。
26日のお昼の12時(0時と書いているがお昼の事)に音楽祭はスタートしました。
26(金)12PM-8PM
27(土)10AM-8PM
28(日)10AM-8PM
の三日間です。
そしてタイムテーブル上終わりは28日の19:50「Turtle Island」の演目でフィニッシュ。
という合計で3日間のキャンプOKイベントです。
「キャンプ可能な音楽イベント」とだけ聞けば何も珍しさはないのですが、日本全国から人を集めている魅了ポイントとして様々な点があげられますが、中でも珍しいと言えるポイントの一つとして会場の立地も挙げられるのではと思いました。
開催場所は豊田市にある千石公園と呼ばれる場所なのですが、イベントの名前通り豊田大橋という普通にたくさん車がバンバン走る橋の下で行われているということです。
↑夜中の豊田大橋
↑MAPに載っていますように公園内にはJリーグチーム・名古屋グランパスエイトの本拠地でもある豊田スタジアムという非常にオフィシャルな施設があるんです。
商業的な音楽フェスやコミュニティ色の強いフェスでも自然豊かな山の中で行われたりするのが一般的ですが、ここまで都心の中で行われるのもスゴイことです。
私が今回の旅行で滞在した名古屋市内中心にあるホテルの最寄り駅・伏見駅から会場最寄の豊田市駅までは電車で乗り換えなしの45分でした。
その駅から会場まではまっすぐの一本道を約20分ほどひたすら歩けば到着します。
愛知県行きを決めるまでの経緯
私は現地に行くまでこのイベントについて、どこかの橋の下でやっていてコアなバンドが出演する小規模だけど深みのある音フェス、ぐらいでしか考えていませんでした。
ホームページを見ても、日本の和のイメージを強く出していて、何か強く興味を心の底から掴まれるほど強くそそられるものもありませんでした。
ただ私の住む札幌の音好きの先輩や行ったことのある友人たち、日本全国の野外パーティを巡るメンバーたちは口を揃えて「橋の下はヤバい、絶対行った方が良い」とみんな口を揃えて言うわけです。
イベント名と何がヤバいかはわからないけどもとりあえずヤバい、ということだけは知っていました。
そして今月頭、まだ一度も行ったことがなく、会社員である以上限られた休日数のため新千歳空港から直行便で行ける旅先をネットで検索していると、札幌の某カフェのマスターが「待ってました!心置きなく遊び倒せる!」と綴り、橋の下音楽祭開催決定のリンクをフェイスブックで投稿していたのです。
そのリンクを開いて音楽祭の詳細を見て行くと、開催地は愛知県でした。
それを見るまで橋の下音楽祭の開催地が愛知県だとも知らなかったのです笑
名古屋は一度も行ったことはありませんが、クラブや音楽シーンが熱いことは有名でずっと行きたいと思っていました。
JETSTARでも札幌から直行便が出ていますし、このイベントも開催されるということで今回の旅行先は愛知県にしよう!と決めたわけです。
行ってわかった「橋の下が本当の祭り」の意味。
この記事を読んでくださっている方の中には、今回私が愛知県を訪れる前のように、橋の下へ行ったことのある友人や知人から話だけは聞いたことがあって、イベント名や簡単な情報は知っているけど、何が魅力で何が多くの人を惹きつけているのかまではわからない、という方はとても多いのではないでしょうか?
おそらくその行かれたあることのある友人さんも、うまくイベントの雰囲気が伝わるまでの説明をしてもいないと思います。
いや、していないというよりは出来ないという表現が近いかもしれません。
私も周囲の行ったことのある人たちから、「絶対行った方が良い」「とりあえずヤバい」という非常に抽象的すぎる言葉ばかり聞いていて具体的にそのヤバさを伝えてくれる人は誰もいませんでした。
しかし今回実際に行ってみて、その行った人の説明がうまく自分の心に刺さってこなかった理由がハッキリわかりました。
その理由とは…
「橋の下音楽祭は唯一無二過ぎて例えれるものがなく説明できない。行かなきゃわからない」
というコト。
日々ブログという活字のみの媒体でいかにわかりやすく物事を伝えていくかということにトライしている私もあの独特な雰囲気や空気感を伝えるのは非常に難しいです。
行けばわかる!と言い放ってしまいたくもなります。
出店している飲食店舗の和のお祭り感満載のデザイン性、音、空気感、デコレーション、何より観客のアドレナリン、愛知の暑さなど全てが橋の下イベントの全ての必要不可欠な要素です。
写真で見る橋の下 出店店舗編
続きまして見ていただく写真は私が到着して、すぐの盛り上がり最高潮の会場の様子です。
27日の19時あたりに到着した私は、登山でいうならば七合目からいきなり合流したようです。
写真で見る橋の下 会場編
↑人がたくさんいて一見盛り上がっているかのように見えますが、橋の下水準で言えば非常に落ち着いている状態。
逆にこんな人の人数の割に落ち着いているオーディエンスの写真も珍しいでしょう。
↑魚の尾びれが私の顔の目の前に!
↑メイン会場から練り歩きを始めたガイコツや魚たちが通りを一周して再びメイン中央へ戻ってきた時、私が会場に着いてからの最初のバーストタイムが起こりました。
この時会場に着いてからわずか1時間ほどだったと思いますが終始イベントの全ての雰囲気に飲まれっぱなしでした。
頭の中でこの空間はなんなのか色々考えていましたが、はっきりした言葉が出てくることはありませんでした。
思ったことはただ一つ、
「橋の下は橋の下」という究極の答えです。
おそらく来ていた方々もこの空気感を他のイベントなどと比べることは出来ないし、音のイベントではあるものの、一般的な音フェスイベントとは一線を引くと共感していただけるのではないでしょうか。
写真で見る橋の下 犬編
犬好きでもある私はキャンプ系フェスや人が多く集まるイベントにうまく馴染んでいる犬たちにも注目しました。
↑飼い主さんの隣に座りながらもメイン会場を大人しく見つめるゴールデンレトリバー。
↑そしてこちらが一番印象深かったワンコ。
飼い主さんがメインど真ん中の近くまで連れて来ていました。
しかし犬にとってこれほどの人の多さと爆音はストレス以外なんでもありません。
こちらのわんちゃんは大きな音量に耐えかねて耳を極度に後ろに倒してストレスを受け非常に怖がっていました。
人の多さ、音量に怯えている状態のこちらのワンコを見るに耐えなかった私は飼い主さんに「あなたの犬今非常に怖がっていますよ」と声をかけようとしました。
するとその瞬間!
ワンコは地面に座り出しました。
伏せができるということはそこまで怖がっていないのか?と思い見守ることに。
それでも耳はずっと後ろに傾けて怖がっている風だけど、伏せちゃっているということは実はそこまで怯えてもいなかったということでしょうか笑
その後飼い主さんとワンコは会場から離れ去って行きました。
写真で見る橋の下 色々編
↑この鳥居の下にはタイヤが付いていて移動式になっていました。
練り歩きの時はこの鳥居がメインステージまで移動して来たり、撮影時はご覧のように花火してみたりと日本で一番やりたい放題の鳥居でしょう笑
↑この日の最後のアーティストだった鎮座ドープネス。
橋の下から橋の上に上がるための階段からの撮影。
ラッパーである鎮座氏ですが、独特なフローと音楽性の幅の広さから日本語ラップ好き以外からもフォローされている彼のステージはご覧のようにオーディエンスの量がハンパないことに。
鎮座氏の隣にあるスピーカー二発だけじゃ後ろの人たちまで音は聞こえていないし姿も見えてもいないでしょう。
しかしステージを向くリスナー。もうバイブスの世界です。
肌で感じるという状況ですね。
↑豊田大橋上から眺めたキャンプエリア。
撮影時女性のヴォーカルの方が歌っていました。
実際に見るか見ないかでは相当な差がある
来ているお客さん層は子供連れのファミリー、カップル、タトゥーピープル、EDM好きそうなギャル、オタク系メガネ君、アンダーグランド臭プンプンな方もいましたし年齢も10代からレジェンド層まで本当に幅が広かったです。
しかしこれだけの大人数がいて皆アドレナリンが出ている状態であれば一般的なお祭りであればケンカの一つや二つ起こっているでしょう。
しかし橋の下音楽祭はケンカなどという野蛮な言葉とは一切無縁の終始ピースな雰囲気でした。
このような公共の場を利用した貴重なイベントの存続にはトラブルの回避が絶対です。
来ている方々はみんな一番にこの部分を意識しているのがわかりました。
イベント中も会場内のゴミを拾っている方もいましたし、イベント開催中だとどうしても意識が薄くなりがちなイベント外からの人たちからの印象への配慮も十分ありました。
そして今まで私の友人たちが「とりあえずヤバい」と言っていた一番の部分は、日本のひと昔前のお祭り(もちろん体験したことはありませんが)の雰囲気が存分に感じられ、来ているお客も、橋の下音楽祭を存分に楽しむ!という以外の目的が一切なく、意識が橋の下イベント一点に集中されているが故に会場全体に漂う高揚感を肌で感じれてしまうことではないかと思いました。
これはステージが複数で分かれているサマーソニックやロッキンジャパンなどの巨大イベントでは到底生まれることのない一体感ですし、小規模のゆるふわ音楽キャンプフェスともイベントを存分に楽しむという熱量が違うと思いました。
最後に2017年橋の下音楽祭公式HPより代表である永山愛樹さんが素敵な文章を書いていますのでリンクを貼ります。
開催にあたって
今年で6回目を迎えた当イベント。
7回、8回と続いてもらうためにもこのような最高のイベントの雰囲気を当ブログを通してアウトプットできていれば幸いでございます。