ドローン操縦士見習いの北海道ブロガーヤス松尾(Instagram)です。
私ドローンをこれまで練習してきましたが、ついに今月21日に札幌で開催される技能認定試験に申し込みしました!
DJIキャンプとは
DJIとは世界のドローン市場の70%をシェアしている中国のドローンメーカーです。
あまり知られていませんが、世界の半分以上は中国製のドローンなのです。
その世界一のドローンメーカー「DJI」がの日本法人であるDJI JAPANが主催するドローンの民間資格プログラムの名前が「DJIキャンプ」と呼ばれています。
私が住んでいる札幌でも開催されますし、日本全国様々な場所で開催されております。
DJI CAMPの3つのレベル
DJIキャンプには3つのレベルが存在します。
①DJI スペシャリスト
「10時間以上の飛行操縦経験がある操縦者で、DJI製品のユーザーマニュアルを事前に熟読し、実際のマルチコプター飛行業務に従事できる者とする。」
今回私が受講する資格はこのDJIスペシャリストです。
②DJIインストラクター
「50時間以上の飛行操縦経験があり、過去に国土交通省に無人航空機の飛行に関する許可・承認に係る申請を経験した操縦者で、DJIスペシャリストの教育、監督、技能資格の認定を行い、同時に認定責任を負う。」
③DJIマスター
「DJI JAPAN 株式会社より直接任命された100時間以上の飛行操縦経験者で、DJIインストラクターの教育、監督、技能資格の認定を行い、同時に認定責任を負うとともに、DJI CAMPの運営に参画する。」
という三種類。
DJIキャンプで認定されるドローンは以下の機種たち。
私が使用するのは一番左のPHANTOMシリーズ。
THEドローンと呼ぶにふさわしい最も定番の機種です。
そのお隣のINSPIREも映像関連会社が使用するようなスペックです。
右の二種類は完全にTV局とかが使用するレベルの機種で個人で持っている人はほぼいないです。
DJIスペシャリストの試験内容
今回私が受講する「DJIスペシャリスト」の認定試験概要を見ていきましょう。
①受験の前提条件
10時間以上の飛行経験と実際の業務経験が必要です。
これは会社の倉庫や飛行をしても問題のない人口集中地区ではない場所まで行き、コツコツと練習を重ねてきました。
ちなみにドローンのバッテリーの持ちはどの機種もよくありません。
私が使用しているPHANTOM4のバッテリーも飛行時間は25分程度です。
現在3つのバッテリーを所有しているので約1時間の飛行ができます。
札幌のほとんどは人口集中地区として定められているので、練習のたびに必ず車で住宅が密集していない場所まで移動する必要がありました。
②受験費用
税込64,800円
この金額はDJI JAPANが認定している民間企業によって異なりますが、札幌のドローンパイロットなら誰もが知っているHELICAM株式会社が主催するキャンプはこのお値段でした。
そして64,800円でDJIキャンプに参加し試験に合格した場合、認定証発行手数料として別途 16,200円(税込)が必要となります。
つまり合計で81,000円となります。
非常にお高い金額だと思われるはずです。
しかしドローン業界のセミナーや講習の金額を見るとさほど驚く金額でもないのです。
何十万円もするドローン講習がたくさん存在します。
そして空撮の一般的な料金は5万円以上が相場なので、その報酬から比べると8万円はドローン業界で言えば高い金額ではないようです。
とはいえドローン本体の購入代金、そして今回の試験料は現在私が働いている会社の社長に「ドローン空撮をやりたいです!」と伝えOKをもらい会社の一つの事業として動いているため全てこれらの費用を出してもらっています。
何度も受講できるような金額ではないため、一発で合格しなければいけません。
③認定試験方式
・筆記テスト
試験時間60分最大30問で選択方式がほとんどですが、レポート形式の問題も多少出題されます。
出題範囲はDJI CAMP公認のテキスト出題されます。
④合否結果
約二週間後にメールで結果が送られてきます。
試験は21・22日なので9月5日あたりには結果がわかります。
試験内容
先ほどご紹介したテキストから筆記試験は出題されます。
①講義内容
第1章 操縦者の行動規範
第2章 安全基準
第3章 禁止事項
第4章 マルチコプターの概論
第5章 電波について
第6章 気象について
第7章 飛行について
第8章 DJI製品について
第9章 法律について
ドローンについてだけでなく、電波や気象についても学ばなければいけません。
電波も天気にも無知な私にはハードルが高すぎるような…
②筆記試験内容
・選択問題:30点と飛行計画筆記問題:20点の合計50点満点
・40点以上が筆記試験合格ライン
・飛行計画筆記問題は、別途定める採点基準で判定
③技能テスト内容
1.機体コンディションチェック : 各種機体状況確認をしているか。
2.離陸(P) : 周囲の安全を確保し、確認してから離陸している。
3.ホバリング(A)1分間 : 精度±50cm(優)、精度±1 m(良)
4.右or左のホバリング(A) 1分間 : 精度±50cm(優)、 精度±1 m(良)
5.対面ホバリング(A) 1分間 : 精度±50cm(優)、 精度±1 m(良)
6.前進してポールまで飛ぶ(A) : 画面中心なら(優)、画面内にポールなら(良)。
7.対面で離陸地点に戻ってくる(A) : まっすぐ戻ってこられる(優)。逆舵切ったら(良)。
8.8の字旋回×2(A) : 正確に進行方向で8の字を描く。(縦横不問)
9.ノーズインサークル×2(A) : 正確に中心を向き円を描く。(左右不問)
10.着陸(A) : 周囲の安全を確保、確認してから着陸している。
(P)というのはリモコンから手を離しても一定の場所で停止してくれる機能をONにした状態。
(A)は完全にマニュアル操作となり、風が吹けばその風の方向にドローンが動いてしまうため常にリモコンで操作をしていなければいけない状態です。
決して簡単な試験ではなさそう
以上が「DJI CAMP」の詳細になります。
単純にドローンを動かすことができれば合格という試験で無いことは間違いなさそうです。
そしてドローンを操縦するにあたり最も意識しなければいけないのが「安全」です。
どんなにプロのドローンパイロットであっても「空撮中に100%落下しない」という保証はありません。
むしろプロ中のプロのパイロットこそ誰よりもドローンの安全について注意していることでしょう。
ドローンは落下するものと想定し、いかに危険やトラブルから遠ざけながら安定した飛行をすることができるかを考える想像力が必要なのです。
そのためドローンの規制で、街中はもちろん私の住む札幌の条例では公園でもドローンは飛ばすことは禁止されています。