ドローンを人口集中地区で飛ばす前に行うこと




 

ドローン操縦士北海道ブロガーヤス松尾(Instagram)です。
先日ドローンを使って札幌市で不動産売買に出ている戸建の撮影をしてきました。

私は国土交通省からの人口集中地区での撮影の許可を取得しているので、規制上札幌市内でドローンを飛行する土地の所有者の許可があればどこでも飛ばせるのですが、住宅地で撮影するならば、ちょっと撮影前にマナーとしてするべきことが存在します。

今回は人口集中地区での飛行許可をお持ちの方も住宅地で飛ばす場合しておいた方が良い事項をまとめます。

人口集中地区とは?

人口集中地区についてウィキペディアではこう記されています。

市区町村の区域内で人口密度が4,000人/km2以上の基本単位区(平成2年(1990年)以前は調査区)が互いに隣接して人口が5,000人以上となる地区に設定される。

要は人が固まって住んでいる地域です。
しかし「人口密度が4,000人/km2以上」と言われても実際に私たちで計測しようがありませんので、電子国土Webのマップを使って判別します。

♣地理院地図
https://maps.gsi.go.jp/

↓実際に札幌市を見てみるとこんな感じ。
赤いエリアは人口集中地区に当たるのでドローンを飛ばす場合国土交通省の許可が必要です。

 

 

人口集中地区でドローンを飛ばす前に行うこと

①近隣住民の方にご挨拶
今回私は売買に出ている不動産の戸建を撮影して来ました。
もちろん住宅地にあるため、撮影したい物件の近くには多くの家が存在しています。

全部の家に挨拶に行くのは現実的では無いため最低限でも撮影する家の四方の家には挨拶に行きましょう。
私は挨拶する上で以下のことを伝えました。

・これからあなたの家の隣の物件を撮影する
・その撮影にはドローンを使う
・そこそこ大きな音がするので、何かあればずっと物件の前にいるから気兼ねなくおっしゃって欲しい
・飛行させるのは撮影物件の土地の上空のみ
・プライバシー情報が含まれる撮影はしない
・ドローンに興味があれば撮影風景を見に来てもらってもOKです
というポイントを伝えました。

しっかり丁寧にご挨拶することで、みなさんスムーズにOKしてくださいました。

 

②警察への通知
規制上ドローンの飛行に関して警察に通知をしなければいけないというルールはありません。
ただ住宅地を撮影中万が一、窓からその撮影風景を見ていた誰かが警察に通報した場合、事前にこちらから警察に通知しておけば、警察も事情の把握がすぐに出来て面倒な場面を防げるという意味合いのアクションです。

撮影する場所を管轄する警察署に以下の撮影情報の書面をFAXしました。

まず1枚目
・撮影日
・撮影予定時間
・撮影住所
・撮影目的

2枚目
先ほどご紹介した地理院地図のスクリーンショット

3枚目
国土交通省許可証明書

以上です。
FAX送信後確認で電話をして、それらの情報で大丈夫か確認し、警察からも了解を得ました。

♠警察への通知時の注意
まだ警察の方々もドローンの規制や法律を知らない方が多いです。
ドローンの飛行許可と警察は関係ありませんので、この通知はあくまで「ここでドローンを飛ばすので何か通報があった際も不審な撮影では無いので知っておいてくださいね」という意味です。

「この住所で撮影したいので許可をいただけますか?」という許可や承諾は警察にいくら連絡しても一切もらえませんのでご注意ください。
飛行通知で連絡していることを言わなければ、警察の方もよくわからず「本署の方に電話してください」とたらい回しパターンもよくあるそうなので、バシッと通知連絡である旨を伝えてください。

 

 

撮影した写真をご覧ください