愛読家の北海道ブロガーヤス松尾@yasu_matsuo_jpnです。
本日まとめさせていただく本はこちら。
著者:田口智隆
タイトル:5年後、金持ちになる人 貧乏になる人 ラクラク「稼ぐ力」を手に入れる方法
出版会社:廣済堂出版
目次
プロローグ
第一章 お金の正しい使い方を、あなたはわかっているか?
第二章 豊かな生活をつくるには、お金を「良く」使いなさい
第三章 稼ぐ仕事をする人はお金をこう使っている
第四章 知らないと貧乏になる!? 「ご縁とお金」の法則
第五章 覚えておきたいお金の使い方・7つのルール
エピローグ
という内容です。
それでは各章ごとに印象に残った内容を取り上げながらご紹介していきます。
第1章
お金の正しい使い方を、あなたはわかっているか?
この章ではいくつか相反するお金の使い方をしている人々を紹介しています。
一番初めに紹介されていた二人の男性会社員をご紹介いたします。
この二人の共通点は25歳、独身、彼女なし、給料も同額。
それでは違いをみてみましょう。
まず男性Aの場合
英会話の勉強に励んでいるAは毎朝電車での出勤中の時間でも学べるアプリはないかと英単語を覚えるためのアプリを300円で購入しました。
そして男性Bの場合
彼は満員電車の中でひとりでぶつぶつ言いながら「人気No.1」と表示された対戦型ゲームアプリを300円でダウンロードしました。
どちらも使ったお金は同じ300円。
「しかし毎日の通勤時間を英語の勉強とゲームにあてるだけでは5年後の将来は大きく変わってくる」と書かれています。
全くその通りですよね。
現在Aは英語をマスターし世界を飛び回り、Bは相変わらずの生活を続けているそうです。
第1章ではこのように自分のための投資にお金を使うべきだと書いています。
⇒第1章のパンチライン
・若いうちから「楽しくお金を使う方法」を身につけておく
・せっかくの貴重な経験を「浪費」で終わらせるか「投資」に変化させるかは自分次第
・一つだけハッキリしていることは「経験しなければ何も始まらない」ということ
第二章
豊かな生活をつくるには、お金を「良く」使いなさい
この章ではお金の使い方と、私が非常に大きく共感できた「物の所有の仕方」についても書かれていましたのでその部分をご紹介いたします。
著者曰く、何か物を新しく買うときは「家にある同じものを捨てられるか?」を自問自答するクセをつけようとのこと。
コレクターでもない限り同じ用途に使えるものを何個も持っていたって意味ないどころか不要なものを所有しているというマイナスな面しかありません。
必要じゃないものを思い切って処分する判断力も、将来的に稼ぐ力をつける第一歩に繋がると書かれています。
⇒第二章のパンチライン
・暇つぶしにお金を使うことがいかに人生をムダにしているか
・自分にとって「必要なもの」と「必要じゃないもの」を認識する力を持つこと
・稼ぐ力を持っている人は自分が何を好きかをきちんと把握している
第三章
稼ぐ仕事をする人はお金をこう使っている
第二章では物を処分する面に触れていましたが、ここでは物を買うときに気を使うべきことが書かれています。
ビジネスマンが仕事中に着るワイシャツ・靴、そして寝るときのベッドなどにおいて安い物から高いものまで幅広い商品がある物の場合、質の高いものを買ってみる事を推奨しています。
例えば今時ならばワイシャツも千円を切る値段でも買えますが、いくら安くても品質の良くないものは長持ちしません。
そしてまた新しいものを買うことになり結果コスパが良いとは言えません。
それならば初めから値段が高くても上質なものを購入しよう、というのが著者の意見です。
これには私も非常に同意見です。
私はアウトドア系の服が好きなのですが、5年前に雨にも風にも耐えてくれるゴアテックスと呼ばれる素材のアウターを購入しました。
約5万円で購入しましたが、そのアウターは今でも現役で毎年愛用しています。
安い1万円のアウターを毎年買い換えるより、質の高い物を長く使った方が結果愛着もわきますし、コスト的にも正解でしょう。
また著者は月に一回必ず「初体験」をすることに決めているそう。
理由は「マンネリになっている日常を意識的に変えることで、脳が刺激され活性し、いつも若々しく新鮮な自分でいられる」とのこと。
これも私が一ヶ月ないし二ヶ月に一回北海道を抜け出し行ったことのない国内国外問わず旅行をするという目的と全く同じです。
たま〜にこれはただお金を消費しているだけでは?と思ってしまうこともあったのですが、自分の選択は間違いではなく立派な自分への投資をしているという認識で間違い無いんだと実感しました。
⇒第三章のパンチライン
・経費をごまかす人は「稼ぐ人」にはなれない
・本を読む量と稼ぐ金額は比例しているように感じる
第四章
知らないと貧乏になる!?「ご縁とお金」の法則
著者のある企画の打ち合わせの際、25歳の編集者が遅刻してきたんだそうです。
なぜ遅れたのか著者が尋ねると、同期と遅くまで飲んでいて寝坊したと。
そこで著者はどのくらいのペースで同期と飲んでいるのか尋ねました。
編集者は一回4000円程度の飲み会を週一で行っていると答えました。
つまり一ヶ月に16,000円、一年で約19万円です。
この数字を遅刻した編集者に教えると、行っても行かなくても何も変わらない同期とのお遊び飲み会にそんな金額を使っていたと気づいたそうです。
さらに著者は年間で一万円以上の同期との飲み会に使わないようアドバイスもしました。
19万円もあれば株を購入したり海外旅行も可能です。
中には行きたく無いけど、つい誘われたら断れずに行ってしまうという方もいるでしょう。
そんな方への著者が伝えたい解決策は「自分が心からしたい」と思う事を見つける事。
私ならばできるだけ日々このブログを更新するとか、平日仕事の後はジムに必ず行くとかそのようなことです。
私もよくある愚痴をこぼし合って終わるような飲み会には絶対に行きません。
尊敬できる方や新たなアイデアや情報が得られると思う飲み会にだけ行くようにしています。
⇒第四章のパンチライン
・新しい人間関係を作りたいなら自分が仕掛ける側になれ
・尊敬する相手の仕事をさりげなく宣伝したり評価することは、お金をかけずにできる最高のプレゼントの一つ
・人との付き合いは数では無い。深さだ
第五章
覚えておきたいお金の使い方・7つのルール
本書の最後の章ではお金と精神状態について書かれています。
例えば嬉しい事があった時は気持ちが高まっていて、つい予定外の出費をしてしまうことや、イライラしている時、ストレス発散の目的で普段買わないような金額の物を購入してしまうことへの注意が書かれています。
もしも嫌なことがあったとき、お金を消費するのではなく著者は「リセットできる場所」を持つことをオススメしています。
その人にとって特別な場所であれば良いので、「公園、カフェ、デパートの屋上など自分だけの場所を見つけられれば、立ち直るのも早くなる」とすすめています。
「日常から離れ、非日常に入り込むための特別な場所ーそんな場所がいくつかあれば、嫌なことがあったからといって散財せずにすむのだ」
私は現在この記事を札幌市の街中のカフェで書いています。
全くの無音の場所よりも多少周囲の会話がある環境の方が集中できるので、カフェでの執筆作業は気に入っています。
これもある意味「作業」することに関しては特別な場所です。
嫌なことがあっても、その場にいるだけでストレスを解放される、そんな場所を私も探したいと思いました。
⇒第五章のパンチライン
・みじめな時にお金を使ってはいけない
・自分はこれがやりたい、こんな仕事が欲しい、とビジョンがハッキリしている人はどんなに小さなこともチャンスにかえる準備ができている
・イラっとした気持ちのままでお金を使っても決して心が晴れることはない
まとめ感想
これまでにあまりお金にまつわる本を読んだことがない方には非常にわかりやすく丁寧に幅広いお金の流れや考え方が書かれているので非常にオススメです。
文字の大きさやレイアウトの参考として1ページ見開きをご覧ください。
お金にまつわる本はとっつきにくいイメージですが読みやすいレイアウトと文章です。
カバンへの入れやすさも◎