北海道を訪れた事の無い方の中で、札幌も含む全北海道を、ドラマ「北の国から」の壮大な野原が広がる長閑な雰囲気な場所しかないと思っている方も少なからずいらっしゃるのが事実。
本州の皆さんが思っていらっしゃるより、札幌はもう少し都会でここに来て頂ければこんな面白いデートコースがありますよ^^
本日は地元民も知らない、オカルトな場所へご招待致します。
今回は札幌市の西区にある二十四軒というエリアが舞台です。
先日、古き良き物を大事にする骨董オタクのアディさんから一通のメールが届きました。「松尾さん、面白そうなリサイクルショップを見つけましたよ。行ってみましょう」とのこと。
面白そうなリサイクル屋?! 全く想像が出来ません。 ですが骨董オタクのアディさんが薦めてくるなんて普通の店では無さそうです。
私もまだまだ使える良質なメイドインジャパン製品をすぐに買い替えるスローアウェイジャパニーズスタイル∗には反対の一人で、どんどんリペアして長く物を使っていこうと広めたい一人でもあるので、早速連れて行ってもらいました。
(∗throw away=廃棄)
「レトロスペース”坂会館”」
まずは市内中心地でアディさんと待ち合わせ、車で現地へ向かいました。札幌中心地から車で15分経った所で、「アディさん:着きましたよ。ここです。」 面白いリサイクル屋、どんな建物なんだとワクワクして見てみると!……え?ビスケットって書いてますけど?
「アディさん:駐車場もあるみたいですよ。」とドヤ顔で敷地内へ入っていきます。
駐車場はとても広く20台程度は入ります。 そして車を停めて、入り口を見てみると…ありました!レトロスペースの文字! 正面側には錆びれたビスケットの表記しかありませんが、勇気を出して一歩踏み込み駐車場に足を入れた者だけが知るレトロスペースという空間。
早速入ってみましょう!
中に入ると掲示板が。 レトロスペースという事ですが、掲示板には最新の札幌のアートや音楽イベントのフライヤ達が掲示されております。
それでは中に入ろうと入り口をくぐった瞬間とんでもない物が目に入ってきました!!
そこには数えきれない数の日本中の女の子達のアイドル「リカちゃん」が無惨にも様々なコスチュームを着せられ縄で縛り上げられているではありませんか。。 完全にアドセンス規約違反間違い無しの衝撃的な写真ですので、左上のお見せ可能な部分のみご覧下さい。 入り口でこのレベル。 気を引き締めなければいけません。 それではレッツゴー!
続いての第二関門「人形エリア」です。 日本のみならず様々なインターナショナルなお人形さん方が、私達を入店にふさわしい人物かを見定めているかの様に立ちはだかります。 厳重なセキュリティチェックといった感じでしょうか。 思わず人形達に礼をしながら歩いてしまう通路です。 そしてお次ぎは。
第三関門「軍事エリア」。
この当たりで私達は一つの疑問が出てきました。
私:アディさん、ここはリサイクルショップなんですよね?
アディさん:僕もびっくりしています。
私:…。
更に中へと進みます。
↑ようやくレトロスペースの名にふさわしい、昔の貴重なお品物達と巡り会える事ができました。 これまでの関門で既に感動を与えられ過ぎてお腹いっぱいです。
この一般的なグッズが並ぶエリアはまさに癒しの空間でした。
↑緑の帽子と青いトップスを着るレトログッズ歴ベテラン臭を醸し出すおじさんから冷たい視線を浴びるアディさん。
レトロ好き界隈ではアディさんはまだまだ新人の立場のようです。
昔の方々の写真達。 木枠から上が着物を着ていて、下が現代風な写真。
顔つきも少し違うような気がしたのですが、時代の経過と同時に顔つきも変わる物なのでしょうか。。。 男性は眉毛が太く輪郭もごつめでいわゆる「THE男」って感じ。女性は今の萌え萌えしたアイドル的な顔ではなく、凛としたエスニックなアジアンビューティな感じだなぁと思いました。
そんな「レトロピクチャーエリア」でした。
ちなみに私の中のMs.レトロピクチャーはこの方。
そして奥に別の部屋があり中に入ってみると、たくさんのビスケットが陳列されておりました! これで一番はじめに見た壁の「ビスケット」の文字の謎が解けました! ビスケット屋も併設されているのです。(どちらがメインの建物かはわかりませんが…)
もちろんビスケットは作り立てのサクサクした美味しいビスケットです。
ビスケットとレトログッズの融合! 全く理解出来ません笑
完全なるカオス空間に圧倒された私達、当初何か良い掘り出し物があれば買って帰ろうと意気込んでいたのですが、そんな気は一切起こらず、私達は去りました。
最後に、出口でこんな看板が。「二階には上がらないでください」
え?! こんなにめちゃくちゃたくさんの物を見せられたのに二階もあったの?という気持ちに。
“見るな”と言われると見たくなる人間の心理。 カーテンで隠されていたのですが、ちょこっと隙間があったので覗いてみました。お、おおぉ。 いったい二階にはどんな世界が隠されているというのでしょうか。 二階のカーテンが開かされた時にまたお邪魔致します。
「札幌カリー”ぱお”」
昔の品達を見ただけですが、結構なエネルギーを使いお腹の減った私達は、坂会館の近くのまたもやオカルトな看板のカレー屋に行って見る事にしました。
その店の外観がコチラ。「札幌カリー ぱお」
アイコンの象くん、冷や汗かいてますけど大丈夫ですか?笑
駐車場が4台分もありました。 もうお腹ペコペコなので中に入りましょう!すごく混んでおります。 店員さんの気配りも素晴らしかったです。 外のベンチでのんびり待っていれば何も苦では有りません。↑そしてカレー屋なのに、ラーメンを自社製品で販売していました。 そしてパッケージには冷や汗象くんもしっかりといます。 なぜこの象くん、横目でちょっと危ない物を見ているような表情なのでしょう笑 完全に冷や汗象君の表情がツボに入ってしまいます。
札幌発祥のスープカレーには大きくスープがサラサラ系かドロドロ系の二種類で分れるのですが、ぱおのカレーはドロドロ系です。 とても美味しかったです。 ライス大盛り無料でしたよ^^
食事中次から次へと来店するお客さんのオーダーに耳を澄ましていると、半分以上のお客さんがラーメンを注文していました。 オリジナル商品にもなっているほどなので、気になります。
カレー屋だけどラーメンを食べる。何とも札幌らしいですね。
<<あとでレトロスペース坂会館を調べてみると>>
当初アディさんにはリサイクルショップという事で誘われ行ってみたのですが、全ての物に値段が一切書いてなかったんです。 少々天然気味の私は、高級の寿司屋にも値段が書いていない様に、その感覚のお店なんだろうなと思っていました。 ですが帰宅後調べてみると、こちらは販売等一切行っておらず、あくまでこの建物のメインはビスケット販売なのですが、昔の物を愛するこちらのビスケット製造会社の社長の趣味で展示しているだけという事が判明致しました。
私達の様に間違っても、「これはいくらなんだろう」 「高そうですね〜」なんて店内で喋らないで下さい笑
それではオカルトデートコースのまとめです。①「レトロスペース・坂会館」 札幌市西区二十四軒3条7丁目
公式HP:検索出来ず
②「札幌カリー ぱお」 札幌市西区琴似1条7丁目
公式HP:http://pao-curry.com/