クラブ好きフォトグラファーやす松尾です。
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私クラブ好きなら誰もが羨むあの方をついに撮影してしまいました。
日本のテクノ界第一線を走り続けている、ずっとこの人の音楽を聞き続けて来たその本人を。
石野卓球!!!!
今回はなぜ私が石野卓球を撮影する事になったのか、撮影中の精神状態、撮影を終えた後の感想をレポートさせていただきます!
他にも電気初期メンバーの砂原良徳(まりん)、Licaxxx、さらにはDJ EMMAなど本当に夢のような方々を撮影して来ました。
私の当時思った気持ちをダイレクトに表現したいので、多少のクラブ用語もクラブ事情皆無の方向けに言葉を変換せず、そのままの言葉で綴っていきますが、多少聞きなれない言葉でも私の気持ちはよりお伝えできると思いますので、ご心配なくご愛読ください!
ある夜にいきなりのメッセージ受信
2019年4月26日深夜1時にホステルのリビングスペースでいつものようにPC作業をしていると、ピロ〜ン♪とLINEメッセージを受信しました。
こんな深夜に誰だろうと思いLINEを開くと、お友達のDJ鶴見さんからのメッセージでした。
深夜一時にメッセージをして来た上に「即返信欲しい!」という何ともワガママなメッセージ!
一体何事だと思い次のメッセージを待っていると、驚きの内容だったのです。
い、い、石野卓球を10分で撮影?!?!?!?!
そんなことがあって良いのでしょうか!
深夜の眠たさも完全にぶっ飛び、私は即返信しました。
PCで返信したのですが、あまりにも興奮しすぎてシフトキーを押しながら1を押さないとビックリマーク(!)に変換されないのですが、シフトキーを押さずに1を押して返信すると言うアドレナリンが完全に出ている証拠のスクショをどうぞ。
依頼内容のまとめ
色々話を聞いていると、今回の撮影の依頼は以下のようなものでした。
撮影目的はMIXMAGと言うDJクラブ界隈では言わずと知れたクラブ音楽メディアのイベントレポート用の写真素材と言う事です。
鶴見さんから深夜のメッセージを受けたのは26日の深夜1時、そして撮影は3日後の29日深夜でした。
私は何があっても、どんな予定が翌朝に入っていたとしても必ず受けたい、どんな手段を使ってでもこの依頼を遂行する!という熱い思いを持ち二つ返事で引き受けさせて頂きました。
それほど石野卓球を撮影できるということは、その夜私は日本全国のテクノ好きが最も羨む男になること間違いなしのアクションです。
しかし一点だけ気になる撮影条件がありました。
それは撮影可能時間は10分ということ。。
完全に無駄な動きは許されません。
石野卓球のDJブースの横に立った瞬間即座にベストに映えるアングルを見つけ出し、石野卓球の動きを予測しブース内を効率的に動き回り撮影する事が重要になって来ます。
ちなみに私は音響の専門学校を卒業し、過去にはHIPHOPのクラブでバリバリDJをやっていた身です。
DJの動きやお客の盛り上がるタイミングなどは十分心得ています。
撮影日当日
撮影日当日、お昼に私は現在の主軸業となっている外国人旅行者の方の写真撮影業務を行いました。
しかしその時から体がそわそわし、緊張が体に走り回っていました。
石野卓球を10分で撮影。
実際現場での体感時間ではもっと短く感じる事は間違いないでしょう。
緊張せずに今まで地元・札幌のクラブイベントを撮影してきた同様なテンションで行えれば一番良いのですが、なかなか緊張が冷めることはありませんでした。
そして夜23時私は会場である渋谷にあるクラブVISIONへ向かいます。
当日の天候は雨でしたが、すでに多くのお客さんが入り口前に並んでいました。
ちなみにこの時の電気グルーヴは石野卓球の相方ピエール瀧逮捕の話題真っ只中です。
ツイッターの投稿内容・電マークのタトゥーなど石野卓球自身の行動も同時に話題になっており、あの夜はコアな電気グルーヴファンがVISIONに集まり、石野卓球のミックスを堪能するだけでなく、ファンからも支えの気持ちを伝えたい、そんな雰囲気も感じ取ったエントランスの混み具合やお客層でした。
そしてクラブ内に入場後まずは今回の依頼元であるMIXMAGのライター川崎さんと合流。
川崎さんはこれまでも国内国外問わず数々の著名DJをインタビューしていた事のある筋金入りのライターです。
石野卓球が会場入りする前は砂原良徳がフロアを沸かしていました。
VISIONはに複数のフロアがあります。
メインフロアと離れているもう一つのフロアでは私が専門学校時代、毎日のように聞いていたDJ EMMAがロングプレイをしています。
いよいよ本番。10分間の勝負撮影
会場にマネージャーと入場された石野卓球。
すぐにマネージャーさんと挨拶を交わした私は、撮影に関するルールなどを最終確認。
撮影時間は10分だけれども、どのタイミングで撮影を開始してもOKとのこと。
私と川崎さんはタイミングを会場の様子を見ながら吟味した結果、やはりプレイしてすぐの状態のフロアの沸き具合も撮影したいという思いで、プレイ開始早々に撮影することに決定。
そして私はプレイを始めた石野卓球の隣に向かいました。
10分なんて本当にあっという間なことはわかっています。
呑気にブースからフロアの眺めていたり、のんびりカメラの設定なんてしていたらすぐに時間は終わります。
見た瞬間にどのアングル、どの設定にするべきなのか即座に見極めるポイントはこれまでのバックパッカー旅で培ったスキルを活かし、サクサクと撮影をすることに集中しました。
時計を見て10分経過し、ブースから降りた私は、集中し切った脳内の状況を感じました。
撮影中の私の脳内
撮影中考えていたことは何もない完全なる「無」でした。
考えていた、というよりは考える余裕、隙間、考えると言う考え自体発想になかった完全なる集中状態でした。
今回の任務はフォトグラファーとして非常に大きな経験を得ることができました。
今後も色々な音楽関連のイベントを撮影する機会があることでしょうが、この夜の経験は必ず今後の任務にも緊張の緩和や良い意味での心の余裕を持ちながら撮影していくことに繋がりそうです。
以上2019/4/29渋谷VISIONで行われたテクノイベント「TECHNO INVADERS」撮影レポートでした。
最後に私の写真と川崎さんの文章がMIXされたレポート記事をどうぞ!
♠MIXMAG「Report:TECHNO INVADERS」
https://bit.ly/2Oamsst
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