高校生の時に初めてターンテーブルを購入し、そこからHIPHOPスクラッチを始めて、30歳になった今でもクラブに遊びに行きます、ヤス松尾(Instagram)です。
私はクラブでお酒を飲みに行く事があるのですが、10年以上前からクラブイベントのシステムって大きな変化が無いんです。
あなたの街で今週末行われる、DJイベントも全く同じ料金やシステムのまま来年また開催されていてもおかしくありません。
DJ機材はレコードからパソコンに進化したり、高品質な音響システムを導入した新しいクラブが出来たりはしているんですが、クラブのコンテンツとしては目新しい進化はないと思っています。
ベルギーで行われる世界最大級のEDMフェスの代名詞「Tommorow land」や国内だと元俳優の小橋賢児氏がディレクターを勤める「ULTRA JAPAN」などは広大な会場に最新技術を存分に取り入れ、年々の進化が止まらず、世にパリピを排出しているビッグイベントとして存在していますが、繁華街の雑居ビルにある、いわゆるクラブも同じDJイベントのはずなのに大きな進化を感じないんですよね。
♠Tomorrowland オフィシャルサイト
https://bit.ly/2iKOhGE
そこで今回は私が考えるDJクラブイベントのイノベーションをまとめようと思います。
クラブイベントを主催しているオーガナイザーの方に参考にしてもらえれば幸いです。
今現在のDJクラブのシステム
まずはクラブへ行った事がない方向けに今現在のDJクラブの主なシステムをご説明いたします。
①スタート&クローズ時間
イベントのスタート時間は22時が一般的。
そして人が集まりだすのは24時を過ぎたあたりで、最も盛り上がる時間帯は1〜3時あたりです。
しかし主催者側としては早い時間から集客をしたいため、23時までに入場した人にはドリンクチケットを渡すサービスや入場料金の割引をするなどしています。
そしてイベントが終わるのは翌朝の4時〜6時に終わるのが通常。
テクノやハウスと呼ばれる四つ打ち系のジャンルだと、朝を通り越し翌昼に終わる事も。
②料金
海外からの大物ゲストが来るなどスペシャルな場合を除き、¥1,000〜¥3,000が相場。
¥2,000以上の料金の場合1〜2ドリンクチケットが含まれています。
大抵ドリンクチケットはSDカード程の小さな紙切れなので、ポケットに入れておいても無くす事がよくあります。
そしてEDMやHIPHOP系イベントに多いですが、料金は男性よりも女性が安い事が多いです。
女性が多く来れば、それに比例し男性も遊びに来るというカラクリ。
もちろん男女の料金に差のない硬派な音箱もあります。
③非クラブ派によくあるコメント
↓クラブは苦手と言う方や、行った事がないと言う方から最も多いコメントはコチラです。
「何をしていいかわからない」
ギターやドラム演奏を聞くライブハウスの場合、バンドが演奏している時に皆んなと一緒に手を振る、という明確な行動がありますが、クラブの場合、ピカピカ光る機材とレコードで何をどう操作しているのかわからないDJが黙々とクールな表情をして機材をいじっているだけのビジュアルが22時から朝までひたすら続くわけですから、受け身派の方には苦痛の時間しか無いでしょう。
しかし一言声を大にしてお伝えします。
「クラブでは何をしてもアリです!」
(↑変な意味じゃなくて笑)
音を聞くのがクラブですがあえて音を聞かずにひたすらお酒飲んでも良いし、壁に寄っ掛かり腕を組んでクールな自分を演じても構いません。
ライブハウスだと一番主役のバンドが演奏している時に、ボケ〜っと腕組んで突っ立っていたら、多少KYな目で見られるでしょうが、クラブの場合メインタイムのDJがプレイ中であっても、一人椅子に座ってフロアにいる美女やイケメンを眺めていればOKです。
とクラブの大まかな概要はお伝えしたということで、ここからは私がなぜインターネットが普及した今時こんなことしているんだ?と思うことや、もっとこうすればイベントの主催者も楽に集客出来るのに、というテクニックを綴っていきます!
DJクラブイベント イノベーション
①時間
先ほどご紹介したように、クラブのスタート時間は22時です。
そして一番盛り上がる時間は深夜2時前後という、普通は寝ている時間です。
そんな真夜中に気軽に遊びに行ける人は年齢的や家族構成的にも限られてくるでしょう。
20代でお酒と音楽も好きだけど、赤ちゃんがいるという若いお母さんなどは現実的に無理です。
日頃のストレス発散のため、実家や旦那に赤ちゃんを預けてクラブに行くだなんて、私が旦那であれば全然OKですが、世の9割の男性は許してくれません。
そこでスタート時間を早め20時からスタートし、盛り上がる時間を23時に設定すれば、仕事を終えたサラリーマンやOLさんも一次会の居酒屋後に来てくれますし、翌日用事があり終電で帰らなければいけない方や夜遊びの制限がある方も、来てくれることでしょう。
②ハッピーアワー
お酒の料金を時間別に分けるのも一つの手です。
例えばスタートから2時間は通常料金から割引価格でお酒を提供したり、飲み放題システムを導入し、儲けを無視してガンガンお客さんにお酒を提供して酔ってもらいます。
そして盛り上がりを見せる時間から料金を通常に戻せば、酔った勢いとサービスタイムで得たお得感の心理で、通常料金に戻った後もお酒を頼み続けてくれるでしょう。
基本的にお酒の売り上げはクラブ側が受け取り、イベントの入場料をイベントの主催者が受け取る、という謎の境界線がありますが、そのシステム自体も交渉とアイデア次第で大いに変更できるかと。
③MIX CDをMIX URLへ
集客目的の企画の一つとして「来場先着10名様にDJ 〇〇のMIX CDプレゼント!」という内容をよく目にします。
しかし大半のリスナーはCDをPCやスマホに読み込んだ後は、もうCDは用無しになりますので、主催者が費やしたCD-R購入費とバウンス時間がすぐにゴミ化します。
♣QueensMix「MIX CDとは」
https://bit.ly/2wvlcY3
ディスクを挿入できるパソコンなどはどんどん少なくなっていますし、現に私も音楽、映画は完全にストリーミングに移行しているので、家にCD・DVDを視聴する手段が無く、CDをもらっても困るだけです。
MIX CDプレゼントは主催者側のCD-R購入コスト代と一枚一枚CDに音源をバウンスする時間の無駄です。
お客さん側へも、ストリーミングで音楽を聴く時代に旧メディアのCDを渡すのも優しいサービスではありません。
そもそもMIX CDを作るDJ自身もレコードやCDなど使わず、ネット上で購入したデジタル音源を使用し製作しているのですから、お客さんに渡す媒体もそのままデジタルデータで渡した方が、はるかに時間の短縮です。
そしてバッグを常に持ち歩く女性と違い、男性陣は物を入れる手段はズボンのポケットぐらいなので、割れやすくポケットに入らないCDを入場時にもらっても困るだけです。
今後は製作したMIX音源はグーグルドライブにアップすればOK。
あとは入場受付時にダウンロードURLをQRコード化し、お客さんに読み取ってもらうだけで後はお客さん自体が帰宅後にいつでも好きな時にDLしてもらえば完結です。
クラウドURLを渡せば、先着10名どころか来場者全員にサービス可能です。
♠Googleドライブ
https://goo.gl/ZF6Lhc
↑実際に活用方法イメージを掴んでいただくため、私がタイで撮影した写真をアップロードしています。
実際にDLして壁紙などにお使い下さい。
グーグルドライブを使えば音源データだけでなく写真やPDF何でも数秒のアップロードで、無限の方とシェア可能です。
♦お客さんにシェアするコンテンツ例
・DJの30分ミックス
→MIX CDは60分という常識があるがそれはCDという媒体ならではの固定概念。
・出演するラッパーのフリースタイルビデオ
→まだまだ続くラッパーブーム。
イベントに出演するラッパー二人が出演するバトル動画や、韻の踏み方、ラッパーになる方法をまとめた動画をオリジナルで作っても面白そう。
・ダンサーが教えるクラブで出来る簡単ステップ動画
→こちらも出演ダンサーに協力してもらい、ダンス素人でもクラバーに見える簡単なステップのワークショップ動画を3分ほどにまとめて収録。
レクチャーダンサーのファンも増えてWIN-WIN。
・次回開催のイベント割引クーポン
→大事なことは次の開催時にも改めて来てもらうこと。
次回入場時そのクーポン画面を見せてもらうと特典優待を受けられる。
また次回開催の宣伝動画も収録しておき、お客さんのSNSアカウントで拡散してもらう。
・来場者スナップ写真
→クラブのスナップ写真も人気コンテンツの一つ。
カメラマンを用意し、撮影した写真はクラブ側だけで所有するだけでなく、本人たちにもバンバン渡しす。
スマホでのクラブ撮影は暗い写真しか撮れないが、きちんとしたカメラマンに撮ってもらうことでインスタ映えする写真が撮れる。
このようなボリュームあるコンテンツを毎回受け取ることが出来るイベントならば、特別ゲストの呼んでいない地元のDJやダンサーだけのイベントであっても、十分他のイベントと差が付けれます!
以上「DJクラブイベントのイノベーション」
でした!