ドローンで動画撮影しました。現在の規制ルールと初体験後の3つの感想




 

ドローン練習中の北海道ブロガーヤス松尾(Instagram)です。
先日ドローンを使って初めて森の中を撮影してきました。

本日は「ドローン撮影初体験」という経験から得た感想とドローン飛行におけるルールをまとめたいと思っております。

これまで私はドローンを屋内でしか飛ばしたことがなかったので、初めての屋外飛行は緊張とワクワクに包まれながら行われました。

ドローンを飛ばせる空域

ドローンを飛ばすには国土交通省の許可が必要な場所と不要の場所があります。
さらに許可を要する場合申請から受理されるまで3〜4週間かかると言われております。

今回私が撮影した地域は許可のいらない場所です。
ではどんな場所が許可が必要なのでしょうか。

国土交通省のページにわかりやすい画像が貼ってありますので一緒に確認して行きましょう。

①空港周辺・上空空域
②人口集中地区
③150m以上の上空
以上の3点に当てはまる空域で飛ばす場合は申請が必要なのです。

上記3点以外であれば許可不要で、今回私が撮影した場所はその飛行可能エリアです。

「①空港周辺」についてはご自身で飛ばす場所の近くに空港があるかおわかりだとおもうので何も難しく無いでしょう。
「③150m以上の上空」についてもスマホのモニターで今何メートル上を飛行しているのかわかるようになっていますので、149m以下で飛ばせば良いです。

最も判断が面倒なのは「②人口集中地区」って何?ということだと思います。
人口集中地区とは、英語でのDensely Inhabited Districtを略して「DID」とも呼ばれています。

定義としましては
・基本単位区の人口密度が4000人/km2以上の区が連続していること
・隣接する基本単位区との合計人口が5000人以上
が条件として定められております。

あらかじめドローンを飛ばしたい場所がこの人口集中地区に当てはまるか否かを調べる必要があります。
以下に人口集中地区の場所がわかるマップを貼りますのでぜひご確認ください。

赤く塗られている場所が許可が必要になります。
マップ上の左下に拡大ボタンがありますので押すと赤枠が出てきます。

例えば私の住む札幌市の場合このように表示されます。

つまり近くに空港がなく、人口集中地区でもなく、150m以上の高さを飛ばさなければ国土交通省の許可無しでドローンを飛ばせます。

ドローンの飛行方法

しかし許可を要するか空域の確認をしただけではまだ安心できません。
次は飛行のルールが存在しますので、以下のルールを守る必要もありあります。

・日中(日出から日没まで)に飛行させること
・目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
⇒ドローン操縦は原則機体を目視することがルールです。
スマホでドローンが撮影している映像をモニタリングすることで機体の位置を把握することができますが、目視で機体を確認していることが前提となります。
またVRのようなマウントディスプレイも目視には当てはまらないのでNGです。

・人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること
・祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
・爆発物など危険物を輸送しないこと
・無人航空機から物を投下しないこと
というルールです。

これらのルールに当てはまらない例えば「夜間に撮影したい」「屋外での人が集まるイベントを撮影したい」などは次は国土交通省ではなく、地方航空局長の承認が必要になってきます。

日本の地方航空局は二つのみ。
東京と大阪です。

各航空局の管轄は以下の通りです。
東京航空局
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県

大阪航空局
富山県、石川県、福井県、岐阜県愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

例えば北海道に住む私が沖縄の空撮をする場合はどちらの航空局に申請をすれば良いのか直接航空局に電話して聞いてみました。

松尾「北海道に住んでいる私がドローンで沖縄の夜間空撮をしたい場合、東京と大阪どちらに申請を出せば良いのですか?」

航空局「沖縄の管轄は大阪なので大阪航空局へお願いします」

とのことでした。
申請者が住んでいる管轄ではなく、飛行させる場所の管轄に連絡をするようです。

国土交通省 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール

 

ドローン撮影で意識しておくこと

ここからは私が実際に空撮を行い、データを持ち帰り編集をして思ったこと、反省点を振り返ります。

①全てが一発勝負
写真撮影でも同じことが言えますが、同じシチュエーション、セッティングは自然を相手に撮影する場合同じ条件になることは二度とありません。
風の向き・強さなど常に変化します。

さらにバッテリーは満充電でも一本25分しか持ちません。
複数のバッテリーを所有していても、「短時間で最高のビデオを撮る」という意識が重要になってくると思います。

②リサーチが重要
そのため撮影する場所を予め調べ、どのようなルートでドローンを飛ばすのか、カメラワークの操作など事前に把握しておくことがスムーズな空撮に繋がると実感しました。
下見も重要です。

③どこを飛ばしているかわからなくなると焦る
これは初心者の私なりに感じたことです。
はるか上空に飛ばしすぎると目視できる場所にドローンがあってもどちらが前方なのかわからなくなりました。

落ち着いていればスマホの画面上でどの方角に前方を向いているのかわかるのですが、初めての空撮素人の私は焦ってしまいました。
もしもこのまま送信機と本機との交信が途絶えたらどうしようという変な勘ぐりまでも思ってしまいました。。。

指一本ではるか上空に一気に上昇し、今まで見たこともない景色をドローン越しに見ることができます。
その時の景色はすごい!と思うと同時に、今自分がもしもこのドローンを落下させたら大変なことになるという恐怖・責任感も感じました。

これは自動車運転同様に慣れで今後消えていく感覚なのでしょうが、初心を忘れず肝に命じていきたいと思います。

現在私は国土交通省へ撮影ごとに申請する手間を省くため一年間の包括許可の申請をしようと試みている段階です。
その許可を出すにはまず10時間の練習をこなしていることが前提です。

今はまだドローン操縦を10時間完了を目指し、操作のテクニックを磨いている段階でございます。
また新たなドローン操縦士としての進展がありましたらご報告いたします。

 

最後に私の初ドローンビデオをご覧ください